第11回インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS 2018)プログラム

日程: 平成30年12月6日(木)~7日(金)(2日間)

会場: 米子コンベンションセンター (鳥取県米子市末広町294, http://bigship.sanin.jp/

受付: 2F 国際会議室
シンポジウム会場: 2F 小ホール
企業展示会場: 2F 国際会議室

※論文発表(発表20分・質疑応答5分), WIP/Work-in-Progress(発表10分・質疑応答5分)

○および◎が発表者を表し,◎は学生であることを示す

平成30年12月6日(木)- 1日目 (企業展示: 11:00(予定)-17:10)

10:00-10:10 オープニング
10:10-11:00 セッション(1) 「ログデータ解析」座長: 岸場 清悟(広島大学)

  • LSTMを用いたHTTPログ解析によるマルウェア感染PC検知手法
    ◎一宮 秀星,鳩野 逸生(神戸大学)
  • HeteroTSDB: 異種混合キーバリューストアを用いた自動階層化のための時系列データベースアーキテクチャ
    ○坪内 佑樹,脇坂 朝人,濱田 健,松木 雅幸(はてな),阿部 博(レピダム),松本 亮介(GMOペパボ/さくらインターネット)

11:00-11:45 企業展示紹介(前半)  座長: 福田 豊(九州工業大学)
11:45-13:15 昼休み(IOT研究会運営委員会)
13:15-14:00 企業展示紹介(後半)  座長: 福田 豊(九州工業大学)
14:00-15:15 セッション(2) 「運用管理」座長: 桝田 秀夫(京都工芸繊維大学)

  • 複数組織対応属性ベース暗号を用いたファイル共有システム
    ◎石橋 拓哉,大東 俊博(東海大学),土田 光(日本電気),金岡 晃(東邦大学),柿崎 淑郎(東京電機大学),相原 玲二(広島大学)
  • レイヤ7情報に基づいたサーバ選択を可能にするOpenFlowの機能拡張
    五十嵐 裕也,○山井 成良,北川 直哉(東京農工大学)
  • IPネットワーク構築演習における到達性の確認と自動採点を可能とする協調学習者ロボット
    ◎伊藤 旭,井口 信和(近畿大学)

15:15-15:30 休憩
15:30-17:00 WIP 座長: 中村 素典(国立情報学研究所)

  • トポロジの可視化と直感的なタッチ操作による素早いネットワーク制御を可能とするオーバーレイ型 OpenFlow ネットワーク運用管理支援システム
    ◎藤田 紘生,谷口 義明,井口 信和(近畿大学)
  • 暗号の危殆化に対応可能なオンラインストレージシステムに関する検討
    ◎岡部 大地, 石橋 拓哉, 木村 隼人(東海大学),渡邉 英伸(広島大学),大東 俊博(東海大学)
  • 組織における標的型攻撃に対する挙動分析システムの提案
    ◎大橋 宗治,長谷川 皓一,山口 由紀子,嶋田 創(名古屋大学)
  • 無線LAN環境における遅延ゆらぎに着目した不正アクセスポイントの検知の初期検討
    ◎張 紫薇,長谷川 皓一,山口 由紀子,嶋田 創(名古屋大学)
  • 通信のふるまいに着目した未知のアプリケーションによる通信の検知
    ◎市之瀬 樹生,新城 靖,三宮 秀次,佐藤 聡(筑波大学)
  • SSL/TLS証明書情報を用いた悪性Webサーバの検出
    ◎大室 高帆,新城 靖,三宮 秀次,佐藤 聡(筑波大学)

17:00-17:10 休憩
17:10-18:10 招待講演(1) 座長: 坂下 秀(アクタスソフトウェア)

  • IoT実証実験におけるメッセージ収集・分析基盤の構築
    京都産業大学 コンピュータ理工学部 教授 秋山豊和 氏

    IoTに関連したプロジェクトにおいてはプロジェクト期間内に実証実験を実施するために,短期間でデータ収集・分析基盤の構築が求められる.パブリッククラウドの分析基盤はその候補となりうるが,その後のデータ流通も含めた検討・検証を進める上で,クラウドサービス側のデータ囲い込みの要求と相容れない部分がある.本発表では,各プロジェクトでの基盤構築のアプローチと,今後の課題について述べる.

18:30-20:30 情報交換会

平成30年12月7日(金)- 2日目 (企業展示: 9:15-14:45)

9:30-10:30 招待講演(2) 座長: 坂下 秀(アクタスソフトウェア)

  • 5G 試験環境に於ける Web プロトコル・輻輳制御の比較評価
    一般社団法人WebDINO Japan 瀧田 佐登子 氏/浅井 智也 氏

    HTTP/2,BBR,QUICなどによりWebを支えるプロトコル・輻輳制御が変わりつつある一方,モバイルネットワーク環境もLTEから5Gへと切り替わろうとしている.個別技術の評価は既になされているが,最新のプロトコル・輻輳制御と5Gの組み合わせについては評価データに乏しい.本講演では,ソフトバンク社「5G x IoT Studio」で提供されている5G実験機器によるトライアル環境にてWebDINO Japanが実施した,HTTP/1.1のCUIBC,BBRとHTTP/2のCUIBC,BBRおよびQUICという5つのプロトコル・輻輳制御についてWebサーバ(nginx, litespeed)とWebブラウザ(Chrome)間での通信試験結果を紹介する.またIETF QUICの標準化を受けての実装や来年の5G商用サービスインを迎えるに先立ち,試験結果から確認された5Gに於けるWebのプロトコル・輻輳制御における課題を共有する.

10:30-10:40 休憩
10:40-11:55 セッション(3) 「ワイヤレス・IoT」座長: 林 治尚(兵庫県立大学)

  • IEEE 802.3bz Switch を用いた無線LAN通信実験
    ○福田 豊,中村 豊,畑瀬 卓司,冨重 秀樹,林 豊洋(九州工業大学)
  • 改札機カウントデータとWi-Fiデータの統合分析について
    ○藤井 秀夫,溝口 雄斗,盛江 佳史(近畿日本鉄道),吉井 英樹(ソフトバンク),曽根原 登(津田塾大学)
  • インターネット上のWikiページによりNAT背後のセンサ端末の設定変更や制御が可能なIoTシステムによるサーバとサーバ室の監視
    ○山之上 卓(福山大学)

11:55-13:15 休憩
13:15-14:30 セッション(4)「セキュリティトラフィック」 座長: 松本 亮介 (さくらインターネット研究所)

  • ネットワークセキュリティ機器の評価環境構築
    ○中村 豊,佐藤 彰洋,福田 豊,和田 数字郎(九州工業大学)
  • ネットワーク型侵入検知手法を用いたKDD Cup 1999 DataとKyoto2016の比較
    ○高原 尚志(新潟県立大学)
  • 通信パケットの記録からのWebを介する攻撃の再現 ―メッセージフローの自動再現とログの再取得の検討―
    ◎奥田 裕樹,福田 洋治,井口 信和(近畿大学)

14:30-14:45 休憩
14:45-16:00 セッション(5) 「セキュリティ検知・分析」座長: 北口 善明(東京工業大学)

  • 仮想マシンを用いた攻防戦型ネットワークセキュリティ学習支援システムにおけるネットワーク型IDSを用いた不正侵入シナリオの実装
    ◎湯川 誠人,井口 信和(近畿大学)
  • ブラックリストに基づく検出の効率化に向けた悪性DNSクエリ分類手法
    ○佐藤 彰洋,中村 豊,小倉 光貴,野林 大起,池永 全志(九州工業大学)
  • Webアプリケーションテストを用いたSQLクエリのホワイトリスト自動作成手法
    ○野村 孔命(GMOペパボ),阿部 博,菅野 哲(ココン),力武 健次(力武健次技術士事務所),松本 亮介(GMOペパボ/さくらインターネット)

16:00-16:10 休憩
16:10-16:40 学生パネルセッション 座長: 中山 貴夫(京都女子大学)
16:40-17:00 クロージング

IOTS2018 Work-in-Progress募集

第11回 インターネットと運用技術シンポジウム (IOTS 2018) Work in Progress 発表募集

第 11 回インターネットと運用技術シンポジウム (IOTS2018)では、Work in Progress (WIP) セッションを設けます。現在推進中の研究の途中経過や新しい研究課題の指摘、ちょっとした思いつきなどを、短い時間の中で密度濃く議論できる機会としてご活用ください。原則として、発表時間10分、質疑・議論の時間5分を予定していますが、発表件数によって増減する可能性があります。

皆様からの申込をお待ちしております。

申込方法

以下の要領に従い、電子メールで発表申込を行ってください。

  • 申込締切:10月29日 (月) 23:59 (JST) 締め切りました。多数のお申し込みをありがとうございました。
  • 題目、著者、概要 (200 ~ 400 字程度) を添えて iots2018-at-mail.iot.ipsj.or.jp (-at- を @ に置換して下さい) までメールをお送り下さい。申込に関するご質問もこちらへご連絡ください。

発表の時間枠が限られていますので、応募が多数となった場合は、PCで発表者を選定します。発表の可否は締切後にお知らせします。できるだけ多くの人に発表の機会を提供するため、応募は原則として1人につき1件までとします。

なお、WIPは学生(社会人学生を含む)に対する表彰の対象となりますが、発表時に情報処理学会の会員であることが条件となります。

原稿執筆要領

WIPでの発表が決まった場合は、原稿フォーマットに従って作成した 1 ページの 原稿を原稿締切日までに提出して頂きます(査読はありません)。

  • 原稿提出締切:11月12日(月) 23:59 (JST)
  • 投稿サイト:https://easychair.org/conferences/?conf=iots2018 (IOTS 2018 WIP)

WIP セッションの執筆要領は情報処理学会の「研究報告原稿 (PDF ファイル) 作成について」に準拠します (A4縦、2 カラム)。査読のあるシンポジウム論文と明確に区別できるようにページ数は 1 ページとします。LaTex のスタイルファイル、テンプレートファイルはシンポジウム指定のものを利用されることを推奨します。Word で作成される場合は、この LaTeX テンプレートから作成された PDF (wip-jsample.pdf) を参考にしてレイアウトを適宜変更してください。

WIPセッション発表用テンプレート

https://www.iot.ipsj.or.jp/wp-content/uploads/2018/10/iots2018wip-sty.zip

  • ipsj.cls
    改変版のLaTeXクラスファイルであるipsj.cls。ドキュメントクラスipsjのオプションとしてiotswipを加えています。
  • iotswip.sty
    ipsj.clsから呼び出される、ドキュメントクラスipsjのiotswipオプションの詳細が記載されたスタイルファイル。
  • wip-jsample.tex
    WIPセッション予稿用LaTeXサンプルファイル。
  • wip-jsample.pdf
    wip-jsample.texをコンパイルしてPDF化したものがこちら。WIPセッション予稿の作成にあたっての注意事項を記した内容となっています。

「インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策(案)」に対する情報処理学会インターネット運用技術(IOT)研究会の反対声明

平成 30 年 4 月 13 日の知的財産戦略本部会合・犯罪対策閣僚会議で「インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策 (案)」等について議論され,短期的な緊急措置としてインターネットサービスプロバイダ (ISP) 事業者によるブロッキングが検討されています.

情報処理学会インターネットと運用技術 (IOT) 研究会には,学術機関や企業など組織のネットワークを管理運用している研究者・技術者が数多く参加しています. 我々はそれぞれの組織ネットワークの維持管理はもちろん, インターネット全体の健全な発展のため研究や技術開発, ステークホルダ間の調停など様々な業務に勤しんでいます.

このような立場から, IOT 研究会は以下の理由により今回のブロッキングに反対します.

ブロッキングには特定の IP アドレスへの通信を遮断する手法や DNS を利用する手法などいくつかあり, そのどれもが手間に見合う十分な効果を生じないことがわかっています. しかも,ブロッキング対象となる通信だけでなく全ての通信にその影響が及ぶ可能性があり, 効率的でありません. さらに, 手法によっては憲法に謳われている通信の秘密を侵害するおそれがあります.

もちろん, 我々は海賊版配信サイトの存在やそれらが利用されている状況を憂慮していますし, 漫画に限らずインターネット上のコンテンツが健全に流通し発展していくことを願ってやみません. しかし, 今回のような状況に対してブロッキングのように ISP の運用でカバーすることは副作用も大きく非効率的です. それよりも, ホスティングサービス運営者やコンテンツデリバリネットワーク側へのコンテンツ削除要請, 海賊版配信サイトへの広告配信の差止め要請などを含む, 海賊版配信サイト運営にかかるシステム全体への法的措置のありかたへ議論が進むことを望みます.

平成 30 年 4 月

情報処理学会インターネットと運用技術 (IOT) 研究会

※この声明は平成30年4月に作成しましたが,発表するにあたり情報処理学会の了解を得る手続きが必要となり,同年10月に発表しました.

第11回インターネットと運用技術シンポジウム(IOTS2018) 冠賞募集要領

第 11 回 インターネットと運用技術シンポジウム (IOTS2018)

~ IoT と IOT(IoT とインターネットと運用技術) ~

冠賞への協賛のお願い

情報処理学会インターネットと運用技術研究会 (以下、IOT 研究会) は、インターネットの基盤 を支える各種技術および情報システムの運用に関する理論と事例・ベストプラクティス、ネット ワークアプリケーションや応用事例、組織における業務の IT 化とその統制、さらにネットワーク 社会のさまざまな現象やその社会科学的考察といった幅広い内容の研究、技術の発展および普及、 ならびに研究者、技術者相互の連絡および協力を促進することを目的として活動しています。

IOT 研究会ではこのたび、第 11 回となるインターネットと運用技術シンポジウム (IOTS2018) を次のようなテーマで開催いたします。

  • IoT デバイスの活用と運用管理
  • IoT 活用を支えるインターネット技術
  • セキュアな IoT 環境のための運用管理技術
  • システム運用管理技術と AI
  • その他、IoT や IOT に関連する話題

本シンポジウムでは、サイバー社会の基盤たるインターネットと情報システムの運用技術に関する 貴重な研究発表の場として、実務に携わる多くの研究者・技術者からの論文の投稿および発表を募集しており、優れた論文および発表について表彰を行っております。

今年度のシンポジウムにおいても、IOTS2016より開始された企業協賛による「冠賞」制度を実施いたします。本制度は企業のスポンサーシップのもと、特定分野のとくに優秀な論文・発表に対して表彰するものです。この制度により、協賛企業各社様の存在感を高めるとともに,各社様が得意とされる分野の研究推進を促すことを期待しています。

申込方法

冠賞に協賛頂ける場合は、IOTS2018プログラム委員会 (iots2018あっとmail.iot.ipsj.or.jp)宛に以下を記載の上、ご連絡ください。(あっとを@に読み替えてください。)

  • 企業名
  • 冠賞受賞対象領域: 研究分野,研究テーマ(*1)
  • 受賞者への賞品(*2)
    以上の項目につきましては、IOTS2018のWebページに掲載させて頂きます。
  • 想定する受賞対象者: 学生のみ/一般のみ/すべて対象
  • 想定する受賞対象発表: フルペーパーのみ/WIP・LT発表のみ(*4)/すべての発表
  • 選考方法(*1): 論文審査のみ/プレゼンテーションのみ/論文審査+プレゼンテーション
  • 賞状の有無(*3): 有 / 無
  • ご担当者氏名
  • ご担当者所属部署等
  • ご担当者連絡先メールアドレス
  • その他連絡事項

(*1) 当該冠賞の研究分野・研究テーマの設定、選考等については、ご提供企業ご担当者とプログラム委員会とで協議して決定させて頂きます。
(*2) 賞品は物品に限らず,ソフトウェアライセンス1年分や,機器の貸与などでも可とします。
(*3) プログラム委員会/実行委員会では冠賞向けの賞状は用意いたしません。賞状を授与する場合には,各社様側で準備をお願いいたします。また、可能であればシンポジウム閉会式での表彰に同席して頂けますと幸いです。
(*4) WIP (Work in Progress)・LT (Lightning Talk)発表については,発表件数により募集しない場合がございます。

申込〆切: 平成30年11月16日(金)

本件に関するご質問・お問合せは、以下IOTS2018プログラム委員会までお願いいたします。

iots2018あっとmail.iot.ipsj.or.jp(あっとを@に読み替えてください。)